まえがき 第一章　中高一貫校が生みだす「公立校格差」 　教育水準は「高い」が「不満」／「教育格差」と「学力」問題の出発点／過去最高を記録した中学受験者数の中身／人気沸騰の公立中高一貫校／国際学力到達度調査「ＰＩＳＡ」を意識した入試／塾に行かずに対応できるのか／総合学習のもつ意味と政策とのズレ／名門校への進学が難しくなる／公立の「学校選択制」による格差拡大／他 第二章　学校間・生徒間の格差 　全国学力テストに振り回される自治体／自腹で実験器具を買う理科教員／秋田県が好成績な理由／大学合格率がすべての指標となりうるのか／さまざまな職業の人が社会を支えるという発想／ウィークタイズと対人関係力／もうひとつの壁／専門高校の充実という可能性／他 第三章　教員間の格差 　非常勤講師の「雇い止め」／パートタイムの先生／「教員免許」の資格に「格差」はない／非常勤に負担を強いる学校／「今の時代、専任じゃなきゃダメだよ」／介護のための「Ｕターン就職」だったのに／少子化の中の教員不足／新規採用教員がやめていく／他 第四章　校内暴力とモラルの格差 ほか