





図書
詳細情報
タイトル |
映画崩壊前夜
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著者 |
蓮實重彦 著 |
著者標目 |
蓮実, 重彦, 1936- |
出版地(国名コード) |
JP
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出版地 | 東京 |
出版社 | 青土社 |
出版年月日等 |
2008.7
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大きさ、容量等 |
422p ; 19cm
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ISBN |
9784791764235
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価格 |
2200円
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JP番号 |
21536706
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出版年(W3CDTF) |
2008
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件名(キーワード) |
映画 |
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NDLC |
KD641
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NDC(9版) |
778.04 : 映画 |
対象利用者 |
一般
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資料の種別 |
図書
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言語(ISO639-2形式) |
jpn : 日本語 |
目次
- 映画崩壊前夜
- 映画崩壊前夜 目次
- I 崩壊
- I 映画崩壊前夜に向けて 10
- II 覚悟
- II その覚悟はできているのか 黒沢清『叫』論 28
- II 「善悪の彼岸」に 黒沢清『アカルイミライ』論 45
- II アリバイから遠く離れて 黒沢清『ドッペルゲンガー』論 63
- II 大きな赤い橋が見おろしていたもの 青山真治『サッドヴァケイション』論 79
- II 許されざる者たち 万田邦敏『接吻』論 95
- II ありうべからざる映画をめぐって 112
- III 誘惑
- III 衣装に憑かれ、水にも憑かれ 中田秀夫『カオス』 118
- III 応えあうひそかな閃光のように アレクサンドル・ソクーロフ『モレク神』『ドルチェ――優しく』 121
- III 心の震え 見事に表現 マノエル・ド・オリヴェイラ『クレーヴの奥方』 125
- III 靴と自動車事故 マノエル・ド・オリヴェイラ『家路』 127
- III 「偶然」を飼い慣らすための「ゲームの規則」 舩橋淳『echoes (エコーズ)』 129
- III 北野武の「掟」 北野武『Dolls (ドールズ)』 132
- III 素肌と聖痕 クリント・イーストウッド『ブラッド・ワーク』 136
- III 高貴さと卑猥さの嘘のような均衡 エリック・ロメール『グレースと公爵』 140
- III 肯定へと誘う強度 黒沢清『アカルイミライ』 144
- III 「表情の零度」またはポストモダン中国のハードボイルド ジャ・ジャンクー『青の稲妻』 147
- III 「四〇年代」的なものを重く背負った「時代劇」作家の暗い秘密 スティーヴン・スピルバーグ『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 152
- III 歴史の迷路の中で アレクサンドル・ソクーロフ『エルミタージュ幻想』 156
- III 硬直した世界を笑いとばす「茫然自失」に乾杯! エリア・スレイマン『D. I.』 159
- III 魔術師のからくり マノエル・ド・オリヴェイラ『家宝』 162
- III 誰が何といおうとアメリカ映画は面白い トッド・ヘインズ『エデンより彼方に』 166
- III この「ネオコン」派の西部劇を侮ってはならない レス・メイフィールド『アメリカン・アウトロー』 169
- III 神業の域に達した魔術師の手招き アッバス・キアロスタミ『10話』 173
- III 二一世紀の超=グルジア的な「貴種流離譚」 オタール・イオセリアーニ『月曜日に乾杯!』 177
- III この金髪の座頭市は、まぎれもなく宇宙人である 北野武『座頭市』 181
- III あられもないまでに豊かな肉の映画 カール・ドライヤー『ゲアトルーズ』 185
- III 映画の二一世紀はペドロ・コスタの『ヴァンダの部屋』とともに始まる 189
- III トム・クルーズのつかの間の接吻の素晴らしさをどう語ればよいのだろうか エドワード・ズウィック『ラスト・サムライ』 194
- III これ一本でハリウッド映画の歴史に拮抗しうる途方もない作品 クリント・イーストウッド『ミスティック・リバー』 198
- III まるで処女作のようなみずみずしさがみなぎっている ガス・ヴァン・サント『エレファント』 202
- III この馬鹿馬鹿しい笑いが生々しいアメリカ批判となってしまう ジョー・ダンテ『ルーニー・テューンズ バック・イン・アクション』 206
- III 北鎌倉からマルセイユへ マノエル・ド・オリヴェイラ『永遠の語らい』 210
- III ホームドラマの周到な演出がファンタジーを呼びさます ティム・バートン『ビッグ・フィッシュ』 215
- III 『Vol.2』がたんなる「続編」ではない『キル・ビル』は、全編一挙上映への夢を煽りたてる クエンティン・タランティーノ『キル・ビルVol.2』 219
- III チョン・ジェウン監督の『子猫をお願い』は映画の歴史を揺るがせる希有の処女作である 223
- III 見る者の心を嫉妬で震わせる チョン・ジェウン『子猫をお願い』 226
- III デジタル技法を駆使し、アナログ的な流動感で画面を活気づける サム・ライミ『スパイダーマン2』 230
- III 瞳には見えない何かが画面にみなぎっている二一世紀の『東京物語』 侯孝賢『珈琲時光』 234
- III 演出家の知能指数の異様な高さ マイケル・マン『コラテラル』 238
- III 高度な活劇として一見に値する トニー・スコット『マイ・ボディガード』 242
- III もうミュージカルなど撮ってはならぬという遺言を重く受けとめたい アーウィン・ウィンクラー『五線譜のラブレター』 246
- III ごく普通のアメリカ人の匿名の個性ともいうべきものが 見る者をとらえて離さない 『フレデリック・ワイズマン映画祭』 250
- III 近来まれに見る卓抜な「タッチ」の映画である 井口奈己『犬猫』 254
- III マイナーに徹しようとするインディーズ的な頑固さは好感が持てる ブラッド・アンダーソン『マシニスト』 258
- III これは贅沢モードに徹して撮られた映画だ 塩田明彦『カナリア』 262
- III 二一世紀にふさわしい真のフィクションを初めて人類に提示する ウェス・アンダーソン『ライフ・アクアティック』 266
- III 『世界』はいかにして世界となるのか ジャ・ジャンクーの野心作 270
- III 西部劇のヒーローのように 青山真治『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』 274
- III 『濡れ髪牡丹』には生まれつつある映画作家の魂が誇らしげにみなぎっている 田中徳三『濡れ髪牡丹』 275
- III 戦場の暗闇に消えて行く声 クリント・イーストウッド『父親たちの星条旗』 280
- III 「紙一重」の戦慄 クロード・シャブロル『石の微笑』 284
- III みずみずしく あやうげに 映画祭『アニエスb.は映画が大好き パート2』 289
- III 名前はジョン・フォード。西部劇を撮っています 291
- III 光州のジョン・フォード 292
- III あまりにも知られすぎ、あまりにも知られていない……『監督小津安二郎』<増補決定版>の刊行にあたって 296
- III 映画・歴史の錯綜 見据える好機 映画祭『ドイツ時代のラングとムルナウ』 299
- IV 抵抗
- IV 「作家主義」にさからってティム・バートンを擁護することの困難 『Planet of the Apes猿の惑星』 304
- IV 老齢の作家ばかりが無闇に元気なこの時代はわれわれに何を告げているのだろうか エリック・ロメールの『イギリス女性と公爵』 315
- IV リダ・ボレッリに向けられたキャメラは、あらゆる贅沢を超えて、「グリフィスは下品だ」という断言を人びとに素直に納得させてくれる マリオ・カゼリーニの『されどわが愛は死なず』 327
- IV 復讐ではなく、愛 クエンティン・タランティーノ『キル・ビルVol.2』 338
- IV 懐刀の不運 表現主義者とリアリスト 345
- V 追悼
- V 加藤泰と「時代劇」の系譜 360
- V 神代辰巳を擁護する 374
- V 台風の夜の通過儀礼 追悼 相米慎二 388
- V ダニエル・シュミットは、いま、どこでもない場所に、そっと姿を隠している ダニエル・シュミット追悼 395
- V エドワード・ヤン(楊徳昌)追悼 400
- あとがき 412
- 索引 414

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