本書は、医学・生物学的知識を基礎として、皮膚を様々な角度から考察した資料。第1章から第7章までは皮膚の仕組みや働きといった基礎的な事柄を解説し、第8章から第11章では皮膚病の診断と治療法、及び皮膚と内臓との関係について言及している。第12章では皮膚病の具体的な治療法として、ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏、光線療法、レーザー治療、液体窒素による凍結療法、ケミカルピーリングなどを紹介している。第13章では美容皮膚科に焦点をあて、整形、しわ、しみ、脱毛、若はげの治療法を紹介している。第14章では、育毛剤、美白剤、シャンプー、石鹸などの化粧品・医薬部外品の効能と特徴をまとめて、第15章では遺伝性皮膚疾患について、主にカウンセリングを中心に現状を紹介している。第16章では皮膚病の歴史をまとめ、第17章以降では、絵画や文学の中で皮膚病がどう取り上げられてきたかといった学際的なテーマを扱っている。