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타이틀 | 「浦安の舞」は浦安市が発祥なのか、浦安の地名などと関係があるのか?(千葉県立西部図書館) |
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회답 | 「浦安の舞」は、昭和15年に作られた神楽で、現在も全国各地の神社で舞われているようである。浦安市を発祥・由来とする資料は確認できなかった。「浦安」の語には平安な国などの意味があり、地名はこの意味から名付けられたという資料を見つけた。「浦安の舞」の名称の由来も、この意味ではないかと思われるが、調査した資料では確認できなかった。(なお、現在、浦安市内にある「舞浜」という地名は、「浦安の舞」からつけられたとのこと。)【資料1】~【資料9】を提供した。回答プロセス:「浦安の舞」の成立と、「浦安」の地名について次のとおり調査した。(1)辞書・事典類を横断検索できるデータベース「ジャパンナレッジLib」を「浦安」「うらやす」と検索したところ、『日本国語大辞典』に次の記述があった。【資料1】『日本国語大辞典 第2巻』(小学館国語辞典編集部編集 小学館 2001)「うらやすの舞」 神事舞の一つ。昭和一五年(一九四〇)、皇紀二千六百年の記念祝典のときに作られたもの。「浦安」 (「うら」はこころ、「やす」は平安の意)。うらやす の 国(くに)に同じ。「うらやす の 国(くに)」 心安らぐ国。平安な国。転じて、大和国または日本国の異称。なお、「ジャパンナレッジLib」では『国史大辞典』にも同様の記述があった。『国史大辞典 2』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1980)「うらやすのくに 浦安国」古代わが国の美称の一つ。(2)千葉県関係資料検索「菜の花ライブラリー」では「浦安の舞」に関する情報なし。(http://www.library.pref.chiba.lg.jp/nanohana/)(3)千葉県立図書館OPAC(蔵書検索システム)を、全項目:「浦安の舞」や件名:「雅楽」「雅楽-歴史」「神楽」などで検索し、以下の資料を確認した。【資料2】『雅楽の<近代>と<現代> 継承・普及・創造の軌跡』(寺内直子著 岩波書店 2010) 第六章 紀元二千六百年と雅楽界の動き 一 紀元二千六百年の記念行事と音楽・芸能 二 多忠朝の活動 三 <浦安の舞>の創作と実施p102-103「〈浦安の舞〉は、全国で一斉に教習され、一般国民が式典当日に実際に神社で演技をするという点で、一方通行でなく、民衆から中央への参加のベクトルが向いている。」「〈浦安の舞〉は、多忠朝によって創作された神社の巫女神楽の一種である。」歌は昭和天皇御製の和歌を歌詞とするとの記述もあり。なお、制作者、多忠朝については次のとおりである。本多政朝とのつながりは見つからず。『20世紀日本人名事典 [1]』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 2004)p511 多 忠朝 おおのただとも明治〜昭和期の雅楽師、宮内省式部職楽部楽長。明治16年生まれ。旧京都方楽家多家第七庶流第8代目忠古の三男。『雅楽事典』(音楽之友社 1989)p246-247 家系名おおの【多】の項目に解説あり。多 忠朝(おおの ただとも)について(一般社団法人神社音楽協会サイト)(http://www.jinjaongaku.or.jp/jp/shintomusic/tadatomo.html)「「浦安の舞」を作曲・作舞し、奉祝神楽として全国の神社の社頭で奉奏」との記述あり。(4)NDLサーチを「浦安の舞」で検索し、以下の資料を確認した。【資料3】国立国会図書館デジタルコレクション『紀元二千六百年祝典記録 第8冊』([1940])(図書館送信参加館内公開 永続的識別子info:ndljp/pid/1901606)p617-652 第八章 其ノ他ノ事業 第一節 「浦安の舞」ノ制定 第一項 制定ノ經過 第二項 奉奏普及制定過程や舞い方、衣裳、全国への普及、講習会などに関してまとめられている。なお、上記は、次の図書として復刻刊行されている。『紀元二千六百年祝典記録 第16巻 近代未刊史料叢書2 第八冊』(ゆまに書房 2002)p151-196(5)浦安の地名の由来や、「浦安の舞」との関連について、千葉県資料の書架にあたり調査した。【資料4】『千葉大百科事典』(千葉日報社編集 千葉日報社 1982)p96 浦安市「地名の由来は、漁業が最も重要な生業であったところから、漁浦の安泰を祈願したところからといわれる。」「浦安の舞」の項目、記述はなし。【資料5】『浦安市史 まちづくり編』(浦安市市史編さん委員会企画・編集 浦安市 1999)p17 明治22年に誕生した浦安村について、次のように書かれている。「新しい村名は、漁業が生業であったことから、漁浦の安泰を祈願する意味で、初代村長の新井甚左衛門によってつけられたといわれ、また一説には、日本国は昔「浦安の国」と称したところから、この名をつけたともいわれる。」「浦安の舞」の記述はなし。【資料6】『海と浦安 江戸からいまへ』(前田智幸著 市川よみうり新聞社 2008)p29-30 「初代村長の新井甚左衛門は、安らかな漁浦の願いをこめて「浦安」と命名したと伝えられている。」「「浦安」に込められた意味が広く知れるようになったのは、昭和十五年に昭和天皇が詠まれた一首がきっかけとなる。天地の神にぞ祈る 朝なぎの海のごとくに波立たぬ世を この平和を祈る心の詩に雅楽の振りをつけた「浦安の舞」は、いまでは全国各地の神社で奉納されている。」また、江戸時代、伏見深草の分霊という祠が浦安稲荷神社と呼ばれ職人たちの守護神としてあがめられていたため、「浦安」という地名が親しみをもって受け入れられた、との記述もあった。『浦安町誌 上』(浦安町誌編纂委員会編集 浦安町役場 1969)『浦安町誌 下』(浦安町誌編纂委員会編集 浦安町役場 1974)上巻には町名の由来あり。下巻の口絵には、浦安の舞と書かれた4名の女性の舞い風景の白黒写真があるが、本文中ではふれられていない(本文中に関連の記述を見つけられず。)(6)インターネット情報として次のものがあった。【資料7】浦安市HP 市政情報 浦安市紹介 歴史・文化財・史跡一覧日本者浦安國(やまとはうらやすのくに)「三村合併の際に「浦、安かれ(海辺が安泰であってほしい)」との願いを込め、初代村長の新井甚左衛門が付けた」、「一説には日本国が昔「浦安の国」と称したことから、この名を付けたとも」と地名の由来が説明されており、「日本者浦安國」の一節を含む『日本書紀』が紹介されている。「浦安の舞」の記述はなし。(http://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/profile/rekishi/1017592.html#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%80%85%E6%B5%A6%E5%AE%89%E5%9C%8B%EF%BC%88%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%A8,%EF%BD%9C%E6%B5%A6%E5%AE%89%E5%B8%82%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88)Googleで「浦安の舞」と検索し、関連のサイトにあたった。「舞浜」については、「浦安の舞」が由来であることが見つかった。なお、ヒットした新聞記事は原紙にあたり確認した。念のため他新聞の記事データベースも検索したが、関連する記事は見つけられなかった。「こんにちは市長室です。「浦安の舞」」(『広報うらやす』841号 2007.08.01)p1(https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8210623_po_d00500106_01.pdf?contentNo=1&alternativeNo=)浦安の地名の由来と神楽について書かれているが、両者の関連は書かれていない。【資料8】浦安市HP 地名の由来 舞浜(http://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/profile/profile/1000021.html)「昭和50年11月29日の町議会において、熊川好生町長(当時)が「浦安の舞にちなんで舞浜と名付けた」と説明し、可決されたという事実を再確認したことから、」【資料9】「東京ディズニーランド 「舞浜」=「マイアミ」じゃない ディズニー所在地、命名の由来 市、「浦安の舞」に見解変更」(『毎日新聞』東京夕刊 2020.10.27)p1舞浜の地名の由来についての記事が掲載されていた。(7)国立国会図書館リサーチナビ、目次データベースを「浦安の舞」で検索したところ、日本各地の歴史・民俗資料が多数ヒットした。全国で伝承されているようである。以下に例を挙げる。『図説日本と世界の祭り』(祭典・無形文化審議会編 日本図書センター 2011)北海道 彰徳神社浦安の舞『日本郷土風俗・民芸・芸能図鑑』(印南高一編著 日本図書センター 2012)東京都 浦安の舞『里神楽ハンドブック 福島・関東・甲信越』(三田村佳子著 おうふう 2005)p402 長野県、諏訪神社の項目に「浦安の舞」の記述あり。p474-478 里神楽演目一覧 千葉県(8)以下は未所蔵のため内容は未確認。『浦安の舞五十年』(神社音楽協会 神社音楽協会 1990)阪本是丸「近代の神社祭祀と「神社音楽」『浦安の舞』への道程(上)」(『神道宗教』 241号 2016.01)p1-34(9)以下には関連情報の記載なし。『日本大神楽事典』(柳貴家勝蔵著 彩流社 2006)『神道事典』(国学院大学日本文化研究所編 弘文堂 1994)『神道辞典』(堀書店 1977)神道の音楽や神道芸能の項目の解説中に、浦安の曲や浦安舞の語句があるが、詳細は書かれていない。『神楽新考』(岩田勝著 名著出版 1992)『神話の世界 神楽』(渡部雄吉著 ぎょうせい 1992)『祭礼行事 千葉県 都道府県別』(高橋秀雄編 桜楓社 1992)『うらやす 浦安誕生一〇〇周年記念』(浦安市総合政策推進室自治振興課企画編集 浦安市役所 1989)『浦安市史』(浦安市史編さん委員会編集 浦安市 1985)『角川日本地名大辞典 12 千葉県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1984)『日本歴史地名大系 12 千葉県の地名』(平凡社 1996)『千葉県東葛飾郡誌』(千葉県東葛飾郡教育会編 千秋社 1988)『日本地名辞典 市町村編』(山口恵一郎編 東京堂出版 1980)(インターネット最終アクセス:2021年02月20日)事前調査事項:他の図書館にも別途調査依頼する予定なので、千葉県立図書館資料で回答してほしいとの依頼だった。参考資料:【資料1】『日本国語大辞典 第2巻』(小学館国語辞典編集部編集 小学館 2001)(1101738220), 参考資料:【資料2】『雅楽の<近代>と<現代> 継承・普及・創造の軌跡』(寺内直子著 岩波書店 2010)(2102360762), 参考資料:【資料3】国立国会図書館デジタルコレクション『紀元二千六百年祝典記録 第8冊』([1940])(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1901606)(永続的識別子info:ndljp/pid/1901606)『紀元二千六百年祝典記録 第16巻 近代未刊史料叢書2 第八冊』(ゆまに書房 2002)(0106054923), 参考資料:【資料4】『千葉大百科事典』(千葉日報社編集 千葉日報社 1982)(1100051668), 参考資料:【資料5】『浦安市史 まちづくり編』(浦安市市史編さん委員会企画・編集 浦安市 1999)(1101650739), 参考資料:【資料6】『海と浦安 江戸からいまへ』(前田智幸著 市川よみうり新聞社 2008)(1102162746), 参考資料:【資料7】浦安市HP 市政情報 浦安市紹介 歴史・文化財・史跡一覧日本者浦安國(やまとはうらやすのくに)(http://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/profile/rekishi/1017592.html#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%80%85%E6%B5%A6%E5%AE%89%E5%9C%8B%EF%BC%88%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%A8,%EF%BD%9C%E6%B5%A6%E5%AE%89%E5%B8%82%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88), 参考資料:【資料8】浦安市HP 地名の由来 舞浜(http://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/profile/profile/1000021.html), 参考資料:【資料9】「東京ディズニーランド 「舞浜」=「マイアミ」じゃない ディズニー所在地、命名の由来 市、「浦安の舞」に見解変更」(『毎日新聞』東京夕刊 2020.10.27)p1, |
건명(키워드) | 浦安の舞 |
건명(키워드) | 神楽 |
건명(키워드) | 雅楽 |
건명(키워드) | 千葉県-浦安市 |
건명(키워드) | 浦安市(浦安町) |
건명(키워드) | 地名 |
건명(키워드) | 多忠朝 |
NDC | 291 |
NDC | 768 |
대상이용자 | 一般 |