本書は、バイオマテリアルの生体反応、評価法、計測法、医療分野への応用など分野をまとめた資料である。生体反応については、血液凝固、免疫、と炎症などが記載されているを特集している。また、バイオマテリアルの評価については、表面・界面の計測法として、赤外分光法、ラマン分光法、X線光電子分光法、原子間力顕微鏡などの顕微鏡を用いた評価法が記載されており、微粒子の計測法として、光散乱法や小角散乱法が記載されている。in vitro評価法としては、PCR法や蛍光相関分光法など、in vivo評価法としては、核磁気共鳴画像法(MRi)や血管内超音波診断法(iVUS)などが記載されている。機器分析によるバイオマテリアルの評価の例を記述している。医療分野への応用については、そのほか、人工心臓や人工真皮などの人工臓器用バイオマテリアル、再生医療・組織工学用バイオマテリアル細胞シート工学、ドラッグデリバリーシステム(DDS)用バイオマテリアル、医療計測用バイオマテリアルといった医療分野における応用事例のを紹介している。おり、また、歯科用接着剤、白血球除去フィルター、人工骨、コンタクトレンズ材料、再生医療製品高分子ミセルなどのバイオマテリアル関連企業の取組み事項については、企業による研究動向についても記掲載されしている。各項目節には、引用・参考文献があり、巻頭には口絵も付している。巻末には索引がある。