第一章　江戸時代の子育て事情 「母親としての責任」／二十代男性の育児参加／「パパ男子」の実態／江戸の父親の子育て／注目を集めた「天才児教育法」／他 第二章　良妻賢母と「母性愛」 近代以前の「イエ」制度／明治以降、国家によって構築された「イエ制度」／過酷な競争レースに投げ込まれる子どもたち／「終わらない子育て」の始まり／他 第三章　息子たちが求めてやまない母性 「死ぬまで母であり続ける」母親像／妻に“幻想の母親”を求める夫／「かあさんの歌」が広まった背景／「母性あふれる母」への息子たちの願望 第四章　「良妻賢母」の新たなイメージ 夫が求めていたものは「自尊心の回復」／“母性的な母”が増加する!?／ほめない母の本心／教育ママゴンの出現／「軍国の母」の役割を望まれる／他 第五章　「三歳児神話」の呪縛 「子どもを持って一人前」に傷つくシングル／「三歳児神話」に悩むワーキングマザー／政治もメディアも「三歳児神話」を推進／動物行動学の理論を育児に適用したイギリスの学者／他 第六章　「親子関係」の本質 ほか