本書は、食品技術に関する最新技術を紹介した資料である。 ; 構成は四章からなっており、それぞれの章には、まず総論として、その分野全体を概観し、問題の背景と今後の動向をまとめた解説を掲載し、その後に各論が続く。 ; 第一章の「健康の維持・増進のための技術」では食品の機能性研究の現状と、機能性の評価手法を紹介している。第二章の「安全な食品を確保するための技術」では、有害生物・物質の制御方法および、食品表示を保障する判別・検知技術を紹介している。第三章の「食品産業を支える先端技術」では、膜分離技術や加熱水蒸気処理、トレーサビリティー等の最先端の加工・流通技術と、分析・評価技術を紹介しているほか、バイオディーゼル燃料やバイオアルコール燃料についての記事も収録されている。第四章の「食品産業を支えるバイオテクノロジー」では、食品微生物の改良や、酵素を利用した素材開発、代謝機能を利用した制御技術等をまとめている。その他の先進的な基盤技術についても言及している。