中小企業信用リスク情報データベース(CRD)を用いた中小企業の経営財務分析と中小企業金融、中小企業政策について解説した資料。CRDは、信用保証協会や政府系・民間金融機関など200を超える金融機関を会員とする有限責任中間法人CRD協会により運営されており、会員から寄せられた財務データを収録している。本書の中心となるのは、第1章から第4章で、CRDからみた日本の中小企業の収益状況や財務状況、経営財務の動向が解説されている。業種別の従業員一人当たりの収益、企業規模別の存続年数、業種別の資産や負債などの財務構造、業種別の会社数や売上高、資産などの比較、1997年からの売上高の推移、企業規模別の財務状況など、CRDに収録されているデータが豊富に掲載され、日本の中小企業の動向が詳しく紹介されている。第5章では、中小企業金融のあり方について図を用いて解説している。第6章から第8章では、アメリカ、ドイツ、フランスにおける中小企業の位置づけや財務状況、政策について解説しているほか、アメリカのベンチャーキャピタルの状況と日本の課題、中小企業活性化に関する政策提言を述べている。