水素と酸素から水を生成する過程で生じる電流を外部に取り出し利用する燃料電池は環境に優しい燃料として注目されている。本書は「特性・生産性・コストから見た燃料電池」、「製品別に見る実用化への取り組み」の2部で構成し、写真、図表やデータを多用している。1部では燃料電池の歴史、開発の現状、燃料電池とエクセルギー、燃料電池反応と燃料電池の仕組み、特徴や応用分野などを述べ、実用化に向けての課題やコスト削減などに言及している。2部ではモバイル機器、自動車、家庭用燃料電池・コ-ジェネレーションの製品実用化に向けての取り組み規模と市場規模を分析してまとめている。巻末に50音順の索引を付す。