日本で増加しつつある活発な高齢者=「アクティブシニア」は、今後の消費市場の中心になると予想されている。本書はこのアクティブシニア世代の食品消費に注目し、彼らを支える食のあり方、必要な食品開発と消費者対応システムを考察するものである。「第1部 食市場から見たアクティブシニア全体像とチャネル構築」、「第2部 アクティブシニアに向けたこれからの食の在り方」、「第3部アクティブシニア社会で求められる消費者対応システム」の3部からなる。1部ではアクティブシニアの定義や世代特性など対象の全体像を論じ、2部では身体機能の低下を予防する食品開発各論、臨床栄養的アプローチなどを取り上げ、3部ではアクティブシニア社会に対応するフードサービスの在り方、情報発信と食育活動などを扱う。